外に出れば暑い毎日、なのに風邪を引いている人が続々と外来にいらっしゃいます。なぜでしょう? 昔は、風邪と言えば冬にひくものでしたが、最近様相が変わってきました。
1.外は暑くてムシムシしていて、汗だくになり、屋内は冷房でひんやり。外でかいた汗が冷房化で乾く際に、気化熱で体温が奪われる
2.寝苦しいからと、夜中じゅうずっと冷房を入れっぱなしで身体を冷やす
3.屋内の冷房は冷えすぎで、ずっと寒いところにいることになる
…というようなことが考えられます。「夏疲れ」「冷房疲れ」ということばが、直感的に「ああ、これって分かるわ~」と思えますよね。
対策としては、汗をかいたらできるだけすぐ着替える(着替えをもっておく)、過冷房のところにいるときはブランケットなどで身体を冷やさないようにする、水分はこまめに取っておく(寒いところにいるときには、暖かいお茶などを飲むと、少し身体があったまりますね)。
最近私は夜寝るときには冷房を消すか除湿の一番弱いのを二時間程度のタイマーにして、冷風機で寝るようにしています。サーキュレーターのように風が強いと眠れませんが、今は安いもので、小型のものも売っていますからね。
こんな小さいので暑さがまぎれるかというと、頭や顔に向けておきます。頭や顔は血流が豊富で、長時間の手術の際には、頭から体温が低下しないように気をつけたりします。
「頭を冷やせ」ということばがあるように、頭が暑いと眠れませんが、涼しいとすうっと眠りに落ちられますよ。