今、子どもさんに、手足口病が流行っているようです。
手足口病は、その名の通り手と足に発疹、それと口内炎ができるウィルス性の疾患です。新聞でも報道されています。
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手足口病の患者が急増、流行警報の基準超える
〔読売新聞〕2019年07月03日
主に子どもの手足や口の中に発疹ができる手足口病の患者数が、6月23日までの1週間で、1医療機関あたり5.18人となり、流行の警報が出される基準の5人を超えた。国立感染症研究所(感染研)が2日、発表した。手足口病は隔年で流行する傾向があり、専門家は、今年は全国的に流行する可能性があるとして警戒を呼びかけている。
感染研によると、全国約3000の小児科から報告があった患者の総数は、6月17~23日の1週間で1万6417人だった。
都道府県別で1医療機関あたりの患者数をみると、福岡(17.33人)が最も多く、福井(15.26人)、佐賀(13.17人)、鳥取(11.84人)、高知(10.07人)、三重(10人)が続いた。計24府県で流行の警報を出す基準を超えた。
感染研の藤本 嗣人(つぐと) ・感染症疫学センター第4室長は「乳幼児はまれに重症化することがあるので、手洗いを徹底し、タオルの共有を避けるなど予防を心がけてほしい」と話している。
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特に手足口病に対する抗ウィルス剤はないので、治るのを待つしかないのですが、乳幼児はまれにじゅうしょうかするとのことで、ご注意ください。
また、ご両親がもらってしまって、細菌の二次感染を起こして咽頭炎や上気道炎になるケースもあり、当科を受診されてます。ウィルスがいると粘膜のバリアー機能が低下するので、細菌の二次感染をおこして、咽頭炎や上気道炎に至るようです。手足の発疹には効きませんが、それで熱が出るようなら、抗生物質やチンツ解熱剤が効きます。
小さいお子さんが罹っていたら要注意です。親御さんも、長引いたり熱が出たりするようなら、細菌感染を併発しているかも知れません。
どうぞお気軽にご相談ください。